「JIDA五感LAB」発足 | Industrial Design

「JIDA五感LAB」発足

デザインスキル向上のために五感を研究する

石田聖次/東日本ブロック 感覚研究委員会

タグ:感覚研究委員会    カテゴリー:EVENT

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 デザインスキル向上のための基礎学習委員会  

この度、東日本ブロック内に「感覚研究委員会」を設立し、デザインを行う上での基礎となる“人の五感”を研究するため、専門家をお招きしてサロン的に情報を共有できる集まりとして「JIDA五感LAB」という集まりを定期的に開催する運びとなりました。

私たちプロのデザイナーは、それぞれのデザインスタイルがあり、それが異なる事で優位性を見いだし個性となると考えます。社会を変えるような啓発活動とは異なり、会員の皆様のデザインスキル向上を目的とした委員会です。  

 感覚器官に対しては、様々な研究機関が常に新しい成果を学会等に提出されていますが、その論文などは専門的な用語が多くあり、基礎知識の少ないデザイナーにとっては、理解しにくいケースも良くあります。このサロンでは専門家をお招きし交流しながら解説して頂く事で、理解を深めデザインへ取り入れると同時に、お招きする専門家の方々にも研究とは異なる視点を見いだして頂けるような場となるように考えます。  

 立ち上げに際して、五感の活用を実践されている脳科学者 茂木健一郎氏とサイエンス作家 竹内 薫氏に来て頂き「表層と深層のデザイン」という題でご講演頂きました。見た目の美しさのデザインと、使用して得られるデザインの両面からをユーザー視点でお話し頂き、とても刺激的な講演会となりました。  Responsive image  正式なサロンとしては、4月に東京大学大学院の石丸喜朗特任准教授にお越し頂き“化学器官”についてお話頂き頂きました。人の感覚のバラツキを改めて知るような結果となり、大変有意義な時間を過ごせました。今後も“視覚”“色彩”“香り”“刺激”“三半規管”など、様々サロンを計画中です。ただし、サロン的に交流しながらの会になりますので、定員は30名前後となってしまいますので、ご希望に応じて講演会も開催したいと考えております。皆様のご意見が、今後の活動を構築して行く事となりますので、ご意見ご要望等頂けたら幸いです。  

■執筆者
石田聖次 (東日本ブロック 感覚研究委員会)
感覚研究委員会HP http://5senselab.jida.or.jp

■執筆者略歴
1988年にJIDAに入会後、東日本ブロックライティングデザイン研究会初代代表・東日本ブロック運営委員・副ブロック長・ブロック長を経て、2007年度より理事を任命され、現在に至る。本業は照明デザイナーとして、19993年に独立。人に対する影響を考慮した光環境と、それを作る照明器具のデザインを行う。

■読者へのメッセージ
プロのデザイナーだからこそ、それぞれのデザインスタイルをお持ちの事と思います。JIDA五感LABは、デザインを学び研究する事は目的とせずに、デザインスキル向上に役立つ情報を共有するために解説しました。皆様、お誘い合わせの上ご参加ください。

更新日:2015.02.23 (月)